本年で22回目を迎えたDIYグランプリ。 年々皆様からの応募作品の完成度が非常に高くなっていることに DIYに対しての愛情が進化してきていることを感じています。 「自分で作ってみよう!」からはじまり、途中で「もっと良くしてみよう!」となり 完成間近なのに「まだまだもの足りない」となって もっと完成度を上げていこうとする。 この行為こそが今回のテーマ『流した汗だけ素敵がふえる』に決めた理由でも あります。その素敵な作品は今回初めて応募総数1,000通を越え1,207通の 「素敵」が集まりました。どの作品も様々な形をした「素敵」なものでした。 前回同様今回も女性からの応募数が男性を上回り、あらためて女性のパワーには感服 いたします。 私たちが推進しております「エンチョーDIY女子倶楽部」の定例会においても同じ ことが言え、20回目のグランプリから始めたDIY女子部門も今回は更に応募数が増え 200作品を越えるまでになりました。 昨年から引き続き親子で、家族でDIY作品を応募してこられる方々やお子様同士の 作品も増え、DIYの層が確実に広がってきていることも確信いたしました。 特に今回より新設いたしました「夏休み工作部門」では私どもの夏休みイベント「エンチョー夏祭り」に 参加をされた小学生までのお子様対象にその場で作品を作り応募していただきました。 大人が作る「素敵」とはまた違った、お子様ならではの創造力を生かした「素敵」な作品が688通も 集まりました。 どの作品を見ても皆様の流した汗がそれぞれの作品に魂入され素敵なものとなって私たちの前に現れ、 当事者の私どももあらためてDIYへの愛情を注ぐことができると思います。 これら作品を選ぶ私たちの悩みは年を重ねるごとに大きくなり、その責任の重大さに 神経を尖らせて審査に専念させていただきました。 応募された「皆様の素敵」はどれも素晴らしく苦渋の審査の結果、今回の入賞26作品となりました。 今までご応募いただきました皆様に感謝いたしますとともに、 これからも皆様が作る「エンチョーDIYグランプリ」の行方をしっかりと見届けてまいりたいと思います。 私たちエンチョーは様々な企業活動を通じ、DIYの楽しさ、素晴らしさをお伝えできるよう より一層努力してまいりますので、変わらぬご理解、ご支援を心よりお願い申し上げます。
DIYグランプリ
「treehollow」/佐野 芯
ずーっとやってみたかった、一本の樹を丸ごとくり抜いて引き出しを付ける…
という夢がようやく実現出来ました。床から天井まで、一本の樹が生えているような家具。伐採した桜の木を知り合いからもらって、引き出し部分になる所だけをチェーンソーでくり抜きました。樹皮部分だけは正面も後ろ面もそのまま使って、その木の持つ風合いをそのままに生かしました。くり抜いた内側をベニアで補強&補正して、表面以外の引き出し自身もベニアで作成しました。あくまでも自然のモノなので、すべての引き出しを作っていくうえで直角というものがないんです。それが一番苦労した所ですね。もう少し精度を上げていきたいと思ってます。倒木、伐採された木、それらがこんな形で活かされたら、きっといいですよね。これからまた同じタイプのものや色んな違ったタイプのものも製作して、部屋が森のようになるまでやってみたいと思っています。よろしくお願いします。
審査員特別賞
手作り締め太鼓(大小)」/吉田 正敏
太鼓としての音の響きはもちろんのこと、見た目にもこだわり作成しました。素材として使用したコンパネの表面や、鉄製リングのクロムメッキ面はそのままでは塗装できず、「プライマースプレー」を使用することで解決させたり、和太鼓特有の美しく輝く胴体に仕上げるため、ウレタンニスで丁寧にしあげたりと、塗装には特にこだわりました。また、叩く振動に連動して内蔵のランプが点滅するギミックはほかに例がなく、周囲からの反響も併せて、仕上がりにとても満足しています。
クリエイティブ賞
「郵便受けと傘立て」/倉澤 松弘
昭和の時代の懐かし郵便ポストをイメージして郵便受けを製作しました。上部が郵便受けで下部が傘立てとなっており、取り出しやすいようターンテーブルのように回転します。
DIY一般リフォーム部門
「ガーデニング物置」/栗村 浩平
6年前に製作したパーゴラが腐ってきたので、日曜大工道具等を保管する、庭にマッチする、かっこよいガーデン物置を作りたかったから、一人で製作しました。外板の傾貼り、色彩、内側の棚などを工夫して我ながら満足しています。
DIY一般ジュニア部門
「おもちゃ箱」/高橋 伸嘉
ドーム型の「ふた」と中のかくし「とびら」。1才の従兄弟にプレゼントするため、角でケガをしないようにダンボールでおおう。運びやすくするため、底にキャスターをつけた。
DIY女子部門
「色んなおままごとしてあそぼう☆」/土井 麻由美
娘の為に、楽しく使いやすいおままごとのキッチンを想い描いて製作しました。引き出しをたくさん作り、コンロのつまみや蛇口も回せる仕組みです。おままごと用のベビーカーとミニベッドも作り、全て可愛らしいカラーで塗り、統一感のある優しいイメージに仕上げました。
夏休み工作大会部門
「ドアのある風景「ピンクの間仕切り壁」」/ 櫻井 あゆみ
なにか動かせるものを作りたいと思い、手回し扇風機を作りました。ポイントは、扇風機の羽根の角度です。心地よい風が吹いてきそうな角度をイメージしながら、ノコギリで切り込みを入れて差し込みました。軸に選んだ木が固くて、切るのが大変でした。一番下の土台は重い木を使い、倒れにくくしました。2つのスイッチもクルクル回せて楽しいです。
エンジョイDIY
「うまくしきったな」/濱本 純
2部屋つながった子供部屋を、中学入学を機に2つに仕切りました。その際、壁の厚みを利用して、互い違いに棚を設定しました。好きな物を貼ったり、飾ったり出来て、部屋はせまくなったものの、壁を有効活用することが出来ました。一人で作製しました。
テレしず賞
「おままごとキッチン」/三枝 ゆう
人生で初めてDIYに挑戦しました。ノコギリを持つのは小学校の図工の授業以来です。仕事復帰が控えていたので、復帰までの2ヶ月間、エンチョーさんに通い詰め吟味を重ねた結果、自分の中では満足のいくおままごとキッチンが出来上がりました。オーブンの中の回転台を回るような仕組みにしたり、ガスコンロの回すところがカチカチと音が鳴るようにしたのもこだわりポイントです。
Daiichi TV賞
「翼よあれがパリの灯だ」/黒田 寛
三歳の孫に夢を与える為作りました。骨格をベニヤ板で作り、外装仕上げには強度UPの為にFRPを使いました。特に主翼は「風たちぬ」の鯖の骨形状にするためにとても苦労しました。モーターを内蔵してプロペラも廻るようにし、機関銃音もなります。周りからの要望により、カラーは赤色でしあげました。
K-MIX賞
「ロボット」/菊地 樂
工作が好きで、空き箱で電車を作ったり普段から色々なものを作っています。木を使っての工作は初めてでしたが、お父さんと一緒に相談しながら、大好きなロボットを作りました。
DIYグランプリ作品を詳しく見ることが出来ます。
以下のボタンからpdfダウンロードできます。