ごあいさつ
第4回「エンチョーDIY大賞」に全国から総数423点(手づくり工作部門258点、DIY写真部門165点)の多くのご応募が寄せられ、このイベントも樹木の年輪のように年々、輪が太くスケールアップしてきており大変心強く感じております。特に今度のご応募作品の内容は、DIY(Do It Yourself)でご自分の住まいを住みやすくする取組みや、DIYを楽しんで生活している様子が多く見うけられ、主催者として大変嬉しく、作品の一つ一つに感動をさせていただきました。審査につきましては、厳正な審査が行われ「DIY感」「木の良さ」「着眼点」「独創性」「技術力・耐久性」「実用性」等を基準として選出させていただき、ご案内の通りの結果でございます。DIY普及啓蒙の一環として始めさせていただきました「エンチョーDIY大賞」を今後も皆様と共に育て、より多くの方に参加していただけますよう変わらぬご理解、ご支援を心よりお願い申し上げます。
平成9年11月
DIY大賞
「花の観覧車」/志田 繁雄
植物には大切な風通しが良いので害虫(ナメクジ、油虫など)が付かないことや、花の水やりが楽にできるのがアイデアです。場所の節約にもなりますし、ボルト締めなので組み立てが楽で、移動が簡単にできます。
準DIY大賞
「ポスト」/芳村 一雄
新築等に実物の外壁と同色のポストをプレゼントすると喜ばれると思い作ってみました。制作のポイントでは、カッティングを正確にすることが大切です。
審査委員評…前島秀章
郵便屋さんも思わず配達するのが楽しくなるような芳村一雄さんのポストです。男性の作品ですが、配色のセンス、細部への気くばりなど優れています、塗装の点で木地を生かした個所がもう少し多くあったほうがいいと思います。
「出窓を活かしたサイドボード」/ 清水 言行
ダイニングルームの出窓のある壁面は、家具も置きにくく、無駄なスペースとなっているため、部屋に合わせたつくり付けのサイドボードを創ってみました。中央に空間を残して狭さを感じさせないようにしました。
審査委員評…石川松太郎
こんな模様替えの方法があったかと思わせる作品です。これでぐっとお部屋の中がしまってきました。技術的にもかなり高い方だと思います。実用的でもあるわけで、これからもこんな考え方を見せていただきたいものです。
ジュニアDIY大賞・最優秀団体賞
「さわってごらん日本」/原田 佳典
自分たちの住んでいる「日本」がどんな形をしているのか、目の見えない人には指の目で見てもらえるよう、私にもできる福祉活動として「点字」の地図を思いつきました、きっと新しい発見ができると思います。
審査委員評…前島秀章
目の不自由な方にも、指で触れると解るように各都道府県の名称が点字で印字されているという優しいアイデアが、愛情あふれていて評価されました。
「富士をバックにした花壇」/井之頭小学校クリーン委員会
あまり変化のない生垣でしたが、学校の入り口をもっと美しく、そして子供が活躍できるようにと、花壇をリフォームしました。花の種をまいて苗を育てて花を咲かせることは、とっても大変でした。
審査委員評…石川松太郎
富士山を借景にしたという点が評価されました。しかし団体賞である以上、子供たちがたくさん出て、花壇つくりをしているところを写真で見せて欲しかったと思います。子供たちにもっと花を-という考え方には共感できます。
審査員特別賞-特別奨励賞
「とっくり」/飯塚 貞雄
木のコマを約2,800個を積み重ねてこの作品に仕上げました。インテリアとして美しく見せるために木におり紙を使ったバランスがポイントになっています。いろんな角度で楽しめる小引き出しも愉快です。
審査委員評…山村敏男
親しみのある"とっくり型"小引き出し仕立ての木製飾り家具です。この作品からは、制作者のあたたかな人間味が伝わってきます。見て美しく、触って楽しいマジック式引き出しには、様々な工夫が見られて夢や希望を与えてくれます。素材を活かした技術は、巧妙で素晴しいものです。
審査員特別賞-アイデア賞
「きちん(キッチン)と整理」/小田 廣志
生活の道具として使えるもので、他にはないオリジナルな作品を作ってみました。キッチングッズを作りながら、いろいろ改良していくうちに、このような多機能を満載したものにすることができました。
審査委員評…高木カヲル
素晴らし作品で驚きました。心にくいほど細かく何もかも「キッチン整理」について考えておいでの方と思います。男性の作品ですが、きっと奥様とお話しをしながらの作品ではないでしょうか。家庭円満の様子がにじみ出ています。
審査員特別賞-技術賞
「履けないブーツの花器」/宮澤 五郎
こんな形の花器があっても面白いかなー。靴の形にすることで木の持つ質感がいっそう暖かく見えるように、また置いてあるだけで気が休まるように心がけました。40kgの桧の丸太を削って作りました。
審査委員評…前島秀章
第4回DIY大賞応募作品の手作り工作部門258点の中で、技術的に最も優れていると思われるのが、細工のむずかしい桧の木で掘ったブーツの作品です。靴ひもの精密さと、皮革の質感の表現力が全員から評価されました。
審査員特別賞-ファミリー賞
「キリン君のベビーベット」/仲 剛司
ソファに座った楽な姿勢で授乳でき、簡単な組み替え操作でベビーベットに早変わりというアイデア勝負のベビーベットです。ベットにはウレタンが堅くなったソファをリフォームしました。
審査委員評…高木カヲル
古いソファーを再利用し、ベットの柵の廻りも木のぬくもりを伝えているような、そこには母親がしっかりと赤ちゃんをだっこしている心温まる様子がうかがえます。お母様のアイデアもちょっぴり入れた、力強いお父様の作られたベットで、健やかに、豊かなお子様に成長されると思います。
審査員特別賞-デザイン賞
「木美(キビ)」/後藤 長治
形はトウモロコシですが、使い方によって本立てや写真立てにもなり、また貯金箱にもなる面白さを狙いました。お金を入れるところは、少し色を変えてあります。尚、いろいろに取り外しが可能です。
審査委員評…渡辺たか子
明るくダイナミックなデサイン。本立て、写真立てなど幅広い用途。とうもろこしを、黍(キビ)->「木美」と表現したウイット。見事な出来栄えの中で「あなたにもつくれます」との作者の暖かい眼差しを感じて、見る側のDIY心をノックする魅力があります。
住まいの110番賞
「我家の楽しいまるまるガーデン」/田海 テル子
狭い敷地を上手に利用し、造って楽しく、見て楽しい○(マル)の形にこだわった装飾的なガーデンをめざしてみました。材料では、電線コアにペインティングをして棒を打ちつけ、花車風に仕上げました。
審査委員評…石川松太郎
荷車の車輪を思わせる円を組み合わせての小さなガーデン、本当に楽しいですね。女性が大工道具を使って、ガーデニングの創作をする時代になったんだなあと、思います。道行く人にも楽しさをと考えるやさしさを、私は評価しました。
作品名 | 作者名 |
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屋根裏部屋のリフォーム | 大川 正人 |
駐車場~ガーデンテラスまで | 安藤 隆律 |
花いっぱいの高所デッキ | 佐藤 泰弘 |
ガーデンテーブルと椅子 | 深川 真弓 |
犬小屋 | 増田 雄二・葵 |
作品名 | 作者名 |
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時計の館 | 持塚 廉市 |
スペイン風テーブル | 山崎 一郎 |
夜でも使える!フクロウの伝言板 | 金沢 有子 |
カナディアンカヌー | 蒲原中PTA有志 |
こどもみこし | 富ヶ丘母親クラブ父の会 |
作品名 | 作者名 |
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ガゼボ | 水越 研二 |
山小屋 | 夏山 雄美・好子 |
男の隠れ家 | 中島 芳宏 |
孫に勉強部屋を!! | 長島 昭治 |
アウトドアリビング・ウッドデッキ | 吉田 浩市 |
展望デッキ | 飯田 真志 |
丘の上の夢に見た不思議な家 | 久世 喜好 |
オランダ風飾り鎧戸&花台 | 吉田 和哉 |
カントリーキッチン | 今川 定彦 |
和風壁を洋風壁に改装し写真を飾る | 沢井 まさし |
やすらぎのBOXスペース | 大高 富仁 |
猫の入り口の付いた網戸 | 山下 進 |
ひょうたん亭和風門 | 安間 惣一 |
キッチンラック収納 | 湯口 克史 |
マイ・ホーム | 須藤 良一 |
作品名 | 作者名 |
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飾りスタンド | 石川 真吾 |
グランド木琴ピアノ | 原田 豊 |
間(ま) | 田崎 正憲 |
座卓用子供腰掛け | 松浦 甲司 |
いろり型長火鉢 | 広瀬 勇 |
ママの手作りままごとセット | 津村 順子 |
世界時計 | 森本 有文 |
ミニミニ組立動物園 | 望月 利憲 |
森の一輪車 | 福田 順彦 |
長イス | 稲葉 正吾 |
ヒノキクラフトで奏でる家具アート | 隈倉 冴子 |
(森の仲間)キノコの座 | 渡辺 仁 |
コーナーテレビ台 | 山口 孝 |
駅馬車キャビネット | 武井 恵治 |
カレンダー付きボックス | 宮本 正一 |
5年1組ベルマーク入れ | 円山 喬史 |
木製電気スタンド | 望月 淳史 |
恐竜のカセット | 加藤 寛紀 |
飾り鏡 | 石川 真実 |
ほらあなの家 | 松野 江美 |
万年カレンダー | 石野 まどか |
ドキドキリラックスチェア | 中島 千尋 |
審査委員評…石川松太郎
審査員の最終票決では、満場一致で大賞に決定しました。プランターを観覧車にしてしまうという着想のおもしろさ、そして今ガーデニングの時代であり、素朴な作りが好感を呼びます。こうした発想が何より大切だと思います。